交通事故による「むちうち・しびれ・頭痛」

交通事故による症状

交通事故のケガは出血や骨折といったわかりやすいものよりも、目に見えにくいもののほうが実は厄介であったりすることが多いです。
代表的な症状は、「首の痛みやだるさ」「手足の痛みや腫れ、しびれ」「腰痛」「首や肩のこり」「背中の張り」「頭痛」「めまい」「耳鳴り」「吐き気、嘔吐」等です。

こうした症状は、気のせいと思い込んで見過ごされてしまいがちなことが問題です。思い込みによって、治療の開始を遅れさせてしまうからです。
交通事故の治療で大事なのは最初の3カ月といわれています。
「時が遅すぎた。」と後悔する前に、早めの治療を開始できるようにしましょう。

むちうち

交通事故後の障害で最も多いのがむち打ち症です。むち打ち症とは実は俗称で、正式名称は「外傷性頸部症候群」または、「頸椎捻挫」といいます。
これは、交通事故によっておこるばかりではなく運動中の激しい追突によっても起こりえます。
人の首は重い頭を支えているために衝撃を受けると損傷を受けやすいからです。

 ・可動域制限

むちうちの主な症状は、痛みと可動域制限です。特に上を向くときの痛みやつまる感じが強いのが特徴です。
筋肉を傷めてしまっているのはもちろん、レントゲン検査では映らない骨のズレや、靭帯の緩みにより、首を動かすときの歯車が狂ってしまい引っかかってしまいます。
筋肉の損傷は時間とともに治っていきますが、歯車が狂ったままだと最悪の場合、一生上を向きづらいままになります。

・肩のコリやハリ

むちうちでは首が機能しなくなることで、肩の負担が増え、肩がこったり痛くなったりするケースが非常に多くみられます。
さらにひどくなると後に出てくる頭痛や吐き気も引き起こします。
風邪などの頭痛とは違い、ずっと続くことが多いので「逃げ場がなくてツライ」という精神的なツラさが強いのが特徴です。

 

頭痛

・自律神経失調症

ずっと続く痛みは、自律神経の「交感神経」を刺激し続けます。この状態が続くと交感神経が興奮しっぱなしになってしまい、自分では戻れなくなってしまいます。
交感神経が興奮した状態で長時間過ごすと、毛細血管が収縮して血流が悪くなる為、発痛物質が滞って、さらに強く慢性的な痛みを引き連れてきます。
強く、慢性的な痛みは、さらに交感神経を刺激する……というように悪循環になりどんどん悪化していきます。

また自律神経の乱れは、頭痛や吐き気や目眩などの症状も引き起こすことも少なくありません。

・緊張性頭痛

肩や首の筋肉の緊張が強くなることで、神経を刺激し頭痛が発症します。筋肉が原因のため痛み止めや頭痛薬を服用しても、筋肉の緊張が残っていれば根本的な改善にはなりません。

 

しびれ

・神経根型

頚椎自体の損傷により神経を圧迫してしまう症状であり、腕や手の痺れが特徴です。

神経根がむちうちによる衝撃で、周囲の組織とぶつかり損傷を受けたり、圧迫を受けたりすることで、神経根から伸びる神経に障害が生じ、腕にしびれが発生します。
脊髄損傷と違い、左右に枝分かれした後の神経であるため、症状は片側にしか出現しません。当然、左右の神経根が障害されれば症状は左右に出現します。

首には腕を動かすために必要な5つの神経根が存在します。
この5つの神経根をまとめて「腕神経叢」と呼び、5本の神経が枝分かれするように指先まで伸びていき、腕の運動機能や感覚機能を支配していきます。
5つ神経は上から、第5頚椎神経(C5)、第6頚椎神経(C6)、第7頚椎神経(C7)、第8頚椎神経(C8)、第1胸椎神経(T1)といいます。
この5つの神経は、腕のそれぞれ違った部位を支配するため、どの高さで損傷したかによって症状の場所が変わってきます。

・脊髄型

頚椎(椎骨)の中を通っている脊髄が損傷してしまうものであり、腕や手だけでなく足にまで痺れが生じるのが特徴です。

軽症のむちうちであれば、脊髄よりも末梢部の損傷だけで済みますが、交通事故のような強い衝撃を伴う場合には、この脊髄損傷が起こり得ます。
むちうちは首の脊髄である「頚髄」を損傷する場合が多いため、首から指先へと伸びる大元の神経が損傷を受け、腕や手にしびれが発生したり、力が入りにくくなったりといった症状が出現します。
さらに、重度な脊髄損傷の場合は、損傷したのが頚髄であっても、頚髄から下への情報が滞ることから、足にまで症状が発生する場合があります。
また、脊髄は左右に枝分かれする前の本幹部分であるため、損傷すると基本的に左右ともに症状が出現します。

・末梢神経損傷

むちうちによって起こる腕のしびれの大半は、先ほど説明した脊髄損傷によるものと、神経根損傷によるものの2種類です。
しかし、神経根から伸びた先の神経、通称「末梢神経」が損傷や圧迫されたことで腕にしびれが発生する可能性も考えられます。

神経には「中枢神経」と「末梢神経」の2種類があります。
中枢神経は脳から脊髄までの神経を指し、末梢神経は脊髄から各筋肉や臓器へと伸びていく神経です。
事故の衝撃で首から指先に伸びる神経が損傷したり、首や肩周囲の筋肉が炎症を起こし神経を圧迫したりすることでしびれが発生することもあります。
また、頚部を損傷するむちうちとは直接的な関係は持ちませんが、事故の衝撃で腕や手をぶつけるなどでも発生する可能性があります。

・バレリュー症候群型

頚部の損傷によって筋肉や靭帯だけでなく、自律神経(交感神経・副交感神経)を損傷したものを指し、頚部の痛みに加え、頭痛や耳鳴り、心臓部の痛みなど自律神経障害が発生するのが特徴です。

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